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執筆者の写真めがねぱぱ

4Mat 人が持つ関心に焦点を当ててアプローチするテンプレート

聞き手の興味や関心を引きながら、喜んでもらえるプレゼンテーションのテンプレートがあったらいいと思いますよね。そのテンプレートって何なのか。具体的な内容を知りたいですよね。


何をどのような順序で話せば、聞き手の行動を促すことが出来るのか?プレゼン以外でもセールスレターやLPなど、多くの人へ影響力を発揮するプレゼンテーションのテンプレートについてお伝えします。


そのプレゼンテーションのテンプレートとは4Mat(フォーマット)といいます。


4MATとは


もともと学習理論家であるバーニス・マッカーシーによって考案された、学習効果を高めるためのコースデザイン理論(インストラクショナル・デザイン理論) です。心理学者ユングの類型論に基づき、人が何に関心をもつのか、そのタイプを4つに分けたものです。なお、4MATの「MAT」はマット、敷物という意味です。


もともとは、学校教育のカリキュラム設計用のモデルだった4Mat理論ですが、現在では、社会人の研修コンテンツ作成時におけるガイドラインとして利用されているケースも多いようです。


この4Mat理論の中の“人が何に関心を持つものか”という4つの分類に注目し、プレゼンテーションのテンプレートとして活用することで、聞き手を飽きさせず、行動を促すことが出来るようになります。


人が何に関心を持つかには、それぞれのタイプがあり、そのタイプを網羅することで全ての人を惹きつけるプレゼンテーションをすることが可能となります。


今回は、このプレゼンテーションのテンプレートとしての4MaTについてお伝えします。


4Matが扱う4つのタイプ


4Matは情報の受け取り手をWHY、WHAT、HOW、IFの4つのタイプに分類し、プレゼンのどこに価値を見出して関心を持ち始めるのか、そのことをまとめたものです。

具体的な構成の流れは以下のように展開します。

  1. Why(興味、ベネフィット)

  2. What(具体的な情報)

  3. How(手順、順序)

  4. If(可能性、関連性)

4つに分類されたタイプの情報に対する関心事の傾向は以下の通りです。


4Matが分類するWHY、WHAT、HOW、IFの4つのタイプと情報に対する関心事の傾向


4Matを使った例文


ここでは、プレゼンテーション研修のオープニングで話す内容をテーマに例文を作ってみます。

  1. Why(興味、ベネフィット):なぜプレゼンテーションを学ぶのか。

  2. What(具体的な情報):プレゼンテーションとは何なのか。

  3. How(手順、順序):どのように構成し、どのように話すのか。

  4. If(可能性、関連性):他にはどのような場面で活用できるのか。

以上の構成を文章にすると、たとえば以下のような内容になります。

------------------------------ (Why)

私たちが朝起きてから、夜寝るまでの間に誰かとコミュニケーションをとる、そのすべてがプレゼンテーションだという事が出来ます。お友達を食事に誘うのも、仕事で何かを依頼するのだってプレゼンテーションの一つですよね。同じことを伝えていても相手の関心を引き寄せて、皆さんが望む行動をその人が取ってくれるかどうかはプレゼンテーションの内容、質にかかっているといっても言い過ぎという事はありません。人を引き付け魅了する、そんな具体的なプレゼンテーションの方法があるのなら、知りたいですよね。


(What)

では、プレゼンテーションとは具体的に何なのでしょうか?それは「情報を伝え、聞き手の行動を促すコミュケーション」という事です。情報を伝えるだけでは、言いっぱなしの自己満足に終わってしまします。情報を伝え、聞き手の行動を促すところまでがセットになっているところがプレゼンテーションの特徴です。


(How)

では相手の行動を促すプレゼンテーションとはどのように行えばよいのでしょうか?本日はその具体的な方法について、構成・話し方・動き方についてお話し、皆さんにグループワークを通じて体験していただきます。


(If)

本日のセミナーを通じて学んだことはプレゼンテーションだけでなく、企画書やセールスレター、ホームページの構成を考える際にも役立てることが出来ます。今日一日よろしくお願いします。 ------------------------------

これでおおよそ2分ほどのトークになります。4Matの流れに沿って話すことで4つのタイプを網羅したオープニングトークの原稿を作ることが出来ます。


4Matはプレゼン以外でも使うことが出来る


4Matは主にプレゼンテーションで使われることの多いテンプレートですが、LPやDMの構成など幅広く活用されています。使うこつは4つのカテゴリーをしっかり分けて原稿を作ることです。4つのカテゴリーが混ざってしまったり、順序がバラバラになるとかえって伝わりにくい内容になってしまうので注意が必要です。


いかがでしたでしょうか。

今回は、NLPのプレゼンテーション講座でも紹介される4Matについてお伝えしました。


プレゼンテーション、LP、DMなどのほか、セミナーや研修のコンテンツ構成にも活用が可能な4Matは仕事や人間関係における様々なシーンで活用可能な万能型のテンプレートという事が出来るでしょう。







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