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執筆者の写真めがねぱぱ

アドバイスシーキング_相手からの評価を5倍に高めるコミュニケーション技術

自分への好意や評価を格段に高める方法があるなら、そ方法について知りたいですよね?心理学的にも科学的にも非常に高い効果があると認められているテクニックがあるのなら聞きたいですよね。


その方法とは……。



相手にアドバイスを求める。


これだけです。


アドバイスシーキングとは


アドバイスシーキングとは、相手にアドバイスを求めることで、相手からの好意や評価を高めるコミュニケーションスキルです。ブリガムヤング大学が2016年に行なった研究によると、このスキルを使った営業担当者の成約率は42% そうでない担当者は8% 両者を比較すると5倍もの成約率の差となったそうです。


アドバイスシーキングを使った営業担当者は、顧客に、どれぐらいの価格や納期であれば買いたいと思うのかとアドバイスを求めながら営業をしていたそうです。


アドバイス・シーキングを使っただけで、42%の顧客が購入を決断し、使わなかった人が8%しか売れていなかったことと比較すると、およそ5倍も相手が購入す決断ををしてくれたということになります。



アメリカの大手企業350社の上級管理職を対象に、彼らがどのようにして、重役のポジションを手にお入れたのかを調べた調査があります(イザイ・スターンと ジェームズ・ウェストファルによる調査)

 

その調査結果によると、上司の機嫌を取るというだけではなく、同時に「どうしたらあなたのようになれるのか?」「このプロジェクトを成功させるためにさらに何が必要か?」といった助言を求めていた管理職が、重役から推薦される可能性がグンと上がるという事が分かっています。

 

ミシガン大学の研究によってもトップ企業のビジネスエリート達はこのアドバイス・シーキングをコミュニケーションの中でごく自然に、しかも頻繁に使っているという事がわかっています。


お世辞を言うのが苦手な人、どうやって言えばいいのかわからない人もいらっしゃいます。アドバイスシーキングは高度なお世辞とも言えます。まずは相手にアドバイスを求める事から始めてみてはいかがでしょうか?



アドバイスシーキングの構造


アドバイスシーキングの構造はシンプルです。

アドバイスを与えた相手に対する好感度が上がり、人間関係が良くなり、先の例で言えば、商品を買ってあげたり、部下を昇進させる選択が自然と起こったというわけです。



アドバイスシーキングの構造

「無関心」もしくは「評価していない」相手にアドバイスをしたと感じると脳は不快感を感じます。脳は不快感を感じ続けるのを避ける為に無意識の内に捉え方を書き換える働きが起こりるのです。

 

その結果『私はこの人の事が好きだからアドバイスしたんだ』と脳が認識する様になり、

 相手に対する好感度が上がったり、関係性が円滑になったりする訳です。



アドバイスシーキングを使う時の注意点


言ってみればアドバイスシーキングとは「影響力の強い高度なお世辞」です。

影響力が強いだけにいくつか注意点があります。


  1. 相手をよく観察する 助言を求める相手が忙しくしているときに「ちょっといいですか?」と声をかければ、相手を不快にしかねません。相手の状況をよく観察し、適切なタイミングで声をかけるように心がけましょう

  2. 相手をリスペクトする 相手に気に入られようと下心丸出しで助言を求めても、相手はそれをすぐに感じ取り、まともに答えてはくれません。相手の持っている良い面に焦点をあて、敬意を持って助言を求めることを心がけましょう。

  3. 自然な会話を心がける アドバイス・シーキングの効果が発動するのは、助言を求める行為が自然と(無意識に)から出た場合に限ります。相手をコントロールしようとして、意図的に助言を求めると、それが相手に伝わってしまい、アドバイスシーキングの効果は発動しません。むしろあなたを「時間泥棒」「お調子者」といった不快な人物として認識してしまう可能性が高まります。



謙虚な姿勢で相手から学び、成功するためのお世辞のスキル。相手の心に刺さり、チャンスを掴むためのお世辞のコミュニケーションスキル。アドバイスシーキングをそんなふうに考えてみてはいかがでしょうか

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