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  • 執筆者の写真めがねぱぱ

NLPのモデリング│なりたい自分になる観察学習法

人生の質を高めたり、目標を達成する可能性を高めたいのなら、NLPのモデリングはその助けとなります。


私たちはさまざまな分野で、試行錯誤を繰り返しながら、日々学び、成長しています。


この試行錯誤というプロセスを大幅に短縮し、あなたの人生のステージを飛躍的に高めていく。 そんな方法があるのだとしたら、その方法を知りたいですよね。

その方法がNLPのモデリングです。


 

目次

 

┃ NLPのモデリングとは


NLPのモデリングは、カナダ出身の心理学者アルバート・バンデューラが提唱した観察学習理論を理論背景としています。


自分が望む結果を手に入れている人や、憧れる理想の人の身体的、内面的な情報をマネることで、同様の結果や状態を自分のものとするスキルです。


「身体的」とは、その人の行動や振る舞いのことです。

「内面的」とは、その人の価値観やアイデンティティのことです。


ビジネスの例でいえば、憧れる理想の成功者がいたとします。


その成功者の服装や身に付けているものをマネして身に付けたり、話し方や仕草をマネしたり、考え方を本で学び自分に取り入れてみたりする。


まさにこれがモデリングです。 「身体的」「内面的」な情報をあなた自身に取り入れることで、憧れる理想の人と同じような結果を手に入れることが出来るようになるスキルがNLPのモデリングです。



┃ モデリングのとモノマネの違い

人生で結果を生み出すNLPのモデリングと単なるモノマネの違いとは何だと思いますか。


それは、マネる(モデリングする)ことであなた自身に取り入れる対象の違いです。

この図をご覧ください。



この図は、「ニューロ・ロジカル・レベル」といいます。

人の意識や思考について5つのレベルに分けたNLPのモデルです。

モノマネが行動レベルまでしかマネ(モデリング)していないのに対して、NLPのモデリングは自己認識・アイデンティティまでを取り入れます。

一番下からお話しをします。


環境


環境とは「目に見えているもの」です。 髪形や身に付けているものというレベルです。


このレベルのマネ(モデリング)では、中身が伴わず、薄っぺらなモデリングとなり効果は期待できません。


行動


マネる(モデリングする)対象となる人が何をやっているのか。

身振り手振り、歩き方、表情、話し方、息遣いなどが行動レベルとなります。


能力


対象となる人がどのような能力を発揮しているのか。


決断力、判断力、行動力、優しさ、ユーモアなどが能力レベルとなります。


信念・価値観


対象となる人が大切にしていること、信じていることです。



・口にしたことは守らなければならない。

・人には親切にしなければならない。

・正直で誠実に生きる。

・人の期待に応える。 


などが信念・価値観です。


信念・価値観は人が良い悪い、適切不適切、好き嫌いなどを判断する基準となるものです。


自己認識・アイデンティティ


自分が何者なのか。


世の中に対して何を提供する人なのか。


その人が世の中や社会のなかで果たす役割について認識していることです。

例えるならば以下のようなものが挙げられます。



・私は正義を貫く人

・私は周囲の人に希望を伝える人

・私は愛を与える人


以上のように、モデリングとは単なるモノマネではなく、対象となる人の自己認識・価値観までを観察し、マネる(モデリングする)ことで、理想とする人が手に入れている結果をどのように手に入れているのかを体感します。


そして、体感したものをあなた自身にインストールすることで、望ましい結果を手に入れる可能性を高めることができるスキルなのです。


┃ モデリングの手順


モデリングとはどのように行うのか。


その手順をご紹介します。

  1. 手に入れたい成果を決める 「人前で緊張せずに話をできるようになる」など、手に入れたい成果を具体的に決めます。

  2. 手に入れたい成果をうまく出来ている人(モデル)を決める。 手に入れたい結果をうまく出来ている人、憧れ理想とする人、モデルを決めます。

  3. モデルを注意深く観察する。 目の前にスクリーンをイメージし、モデルの表情や、身振り、声のトーンなどを具体的に映し出します。具体的にどのような特徴があるのか、注意深く観察します。

  4. モデルの中に入り込む。 イメージしたモデルの中に、まるで着ぐるみを着るように入り込み、モデルを体感し、実際に動いてみます。

  5. モデルと一体化しながら、五感で感じたことを言語化する。 ・見えているものは何か。 ・聞こえている音、声はどんなものか。 ・感じる体の感覚はどんな感じか。 ・呼吸はどんな感じか。

  6. ニューロ・ロジカル・レベルを確認する モデルの中に入り込んだ状態で、モデルのニューロ・ロジカル・レベルを確認します。 次のような質問自分に向けてしてみましょう。 ・環境レベル 「あなたはどこに誰といますか?周りの風景や自分の感覚はどのようになっていますか?」 ・行動レベル 「あなたは何をしていますか?」 ・能力レベル 「あなたはどのような能力を持っていますか?」 ・信念レベル 「あなたが大切にしている事は何ですか?」・自己認識レベル「あなたの使命は何ですか?」

  7. 自分の感覚をニュートラルに戻す モデルからゆっくり出て、身体をシェイクして(ブルブルっとふるわせて)自分自身の感覚をニュートラルな状態に戻します。

  8. 確認する モデルから得た五感で感じたことを使いながら、同じシーンで行動している自分をイメージします。

  9. 繰り返す イメージした通りに何度も実際に動いてみて、メンタルリハーサルとして体感し、身体に定着させる。 自己認識や信念・価値観などに意識を向けながら、ニューロ・ロジカル・レベルまで落とし込んでいきます。


┃ モデリングを日常で練習する方法


歩きながら練習する


道を歩いているときに、前を歩いている人の歩き方を観察し、同じように歩いてみて下さい。


・歩幅や歩く速度。 ・足の運び方(すり足で歩いているのか、跳ねるように歩いているのか)

・歩く姿勢 腕の振り方 などを観察し同じように歩いてみて下さい。


職場なら、理想の上司や同僚と同じように歩いてみたりするのもお勧めです。

モデルとした人の姿勢や行動をマネしてみると、その人が体験している感覚や思考をなんとなく感じることが出来るようになります。



YouTubeで練習する


モデルとなる人の動画をなんとなく視聴するのではなく、話し方や姿勢、ジェスチャーや表情などを観察し、実際にマネしてみます。


マネをしながらその人のアイデンティティや信念・価値観に意識を感じるように意識してみて下さい。



アズ・イズ・フレームで練習する


アズ・イズ・フレームとは「もし○○だったら」と問いかけることです。

○○にはモデリングの対象となるモデルが入ります。


「もし○○だったらどうするだどうか?」

「坂本龍馬だったらどうするだろうか?」 「○○部長だったらどう考えるだろうか?」 「スティーブ・ジョブズだったら何をするだろうか?」と考えてみて下さい。



このような質問を自分自身に対して投げかけてみます。

NLPでは、このような質問によって思考の柔軟性を高め、選択肢を増やすことを「アズ・イズ・フレーム」と呼びます。

┃ モデリングを自然と出来るようになるまで


モデリングは、モデルの見えている表面的な部分だけではなく、行動、能力、信念・価値観、自己認識やアイデンティティといった深い部分までを、あなた自身にインストールしていくスキルです。


対象とするモデルは、実在する理想人物でも、歴史上の人物でも、映画の登場人物でも、漫画のキャラクターでも構いません。


高い成果を出していた過去のあなた自身でも良いのです。


手に入れたい結果を明らかにし、必要なものを持っているモデルを特定し、徹底的にモデリングを続けてください。


モデリングしているのが他の誰かなのか、あなた自身であるのかわからなくなるまでです。


最初は上手くいかないでしょう。


それでも意識しながら続けてください。


ぎこちなく、なんとなくできているような感覚の日々を過ごしているうちに、やがてモデルはあなた自身となるでしょう。


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