入社三年目くらいまでの、若い世代の皆さんからよく聞かれる悩みの一つに
「社風が合わない」
「仕事にやりがいを感じない」
というものがあります。
今回は、社風や仕事が合わないと感じる原因と、ミスマッチを防ぎ、やりがいのある会社で仕事をするための方法についてお伝えします。
社風とは
社風とは抽象的で曖昧な概念ですが、一言でいえば「従業員が感じる会社の雰囲気や特徴のこと」と考えてください。
社風は、就活時の「会社選びの軸」としてだけでなく、転職を考えたときの「退職理由」としても大きな影響を与えています。
社風そのものには「良い、悪い」の判断はなく、自分にとって
「合う、合わない」の判断があるだけです。
社風を表す言葉は様々あります。
次にいくつか例を挙げてみましょう。
・上下関係の厳しい運動部系の社風
・上司と部下、部署間の風通しの良い社風
・チームで一丸となって仕事を進める社風
・個人尊重で個々に業務を行う社風
・能力や実績を重視する社風
・努力やプロセスなども評価してくれる社風
・伝統を重んじる社風
・新しいことにチャレンジする社風
これらが組み合わさって、その会社独自の雰囲気や特徴を形作っているのが社風といえます。
社風が合わない、仕事にやりがいを感じない原因
社風が合わないということは、皆さんが仕事で大切にしていること(価値観)と、その会社の社風がミスマッチを起こしていることといえます。
また、仕事にやりがいを感じないというのも同様で、仕事を通じて、皆さんの価値観が満たせていないときに「やりがいを感じない」という感情が起こります。
仕事で求められるものと皆さんの価値観のミスマッチです。
そう考えると、若い皆さんが活き活きと働くためには、会社の社風や仕事の内容を知ると同時に、自分の価値観を知っておくことが大切になります。
自分が大切にしていること(価値観)を書き出して自己分析してみる
皆さんが「自分が仕事をしていく上でこれは大切だ」と思う価値観を出してみましょう。
価値観とは、人が「良い・悪い」「適切・不適切」などを判断する時の基準となるものです。
価値観は人によって大きく違いますので、
「自分にとって欠かせない」「大切だ」と思うものを整理すると、自分が活き活きと働くことのできる社風や仕事についてわかりやすくなります。
価値観とは例えば次のようなものが考えられます。
・人と接すること
・自分の成長
・ワークライフバランス
・給料
・スピード感
・じっくりと取り組める
・人間関係が良いこと
・人から感謝される
・成果をだすこと
これらの他にも、価値観は沢山あります。
皆さんが大切だと思うものを、無理やりでも良いので、最低10個は出してみましょう。
そして、より大切だと思う順に優先順位を付けてみてください。
順位づけが出来たら、1位から順番に読んでみてください。
順番に違和感があるものがあれば、入れ替えて、最もしっくりとくるように並べ替えてください。
自分の価値観を満たす社風の会社や職種を探す
最もしっくりくるように並べ替えた、価値観のリストを確認してみてください。
後半絞り出した価値観が上位に来ている人もいるでしょう。
このリストの上位3つが、あなたにとって特に大切な価値観といえます。
この3つをキーワードとして、転職サイトで求人検索をしてみます。
検索結果は業界も職種も一見するとバラバラになるはずです。
求人会社ごとの情報と自分の価値観を照らし合わせてみる
検索結果に出てきた会社ごとに、求めている人材像や仕事内容を読んで、
自分の価値観とマッチするかどうか確認します。
業界や職種を軸にするのではなく、自分の価値観にマッチするかどうかという視点で
検索結果をチェックするのです。
自分の価値観とマッチした会社や職種には「もっと知りたい」「面接を受けてみたい」という興味が湧くでしょう。
興味の湧く会社や職種が見つかったら、その会社の同業他社や、同職種で募集を行っている会社を何社か調べてみます。
業界や職種ごとに共通する価値観があれば、その業界や職種は皆さんの価値観にマッチしている、活き活きと働けるものである可能性が高いといえます。
中には、その会社特有の価値観を持っている場合もありますが、その場合は業界ではなく、価値観の一致という視点で考えてみてください。
【 まとめ 】
今回は、社風や仕事が合わないと感じる原因と、ミスマッチを防ぎ、やりがいのある会社で仕事をするための方法についてお伝えしました。
ポイントは
・社風とは「従業員が感じる会社の雰囲気や特徴のこと」のこと。
・社風が合わない、仕事にやりがいを感じない原因は、自分の価値観とのミスマッチが原因。
・仕事をするうえで大切な自分の価値観を明確にする。
・自分の価値観を満たす社風や仕事を探す。
若い皆さんが大切にしている仕事での価値観を、全て満たす会社や職種はなかなかないかもしれません。
大切なことは、皆さんがご自身の価値観のより上位に位置するもの、できれば上位3つを満たす会社や仕事を見つけることです。
是非一度試してみてください。