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執筆者の写真めがねぱぱ

NLPの前提2 行動と変化は、状況(コンテクスト)とエコロジーの観点から判断(評価)される。

行動と変化は、状況(コンテクスト)とエコロジーの観点から判断(評価)される。

状況や置かれた環境(エコロジー)が変われば、求められる行動や変化は変わります。

状況や置かれた環境によって、私たちの行動や求められる変化に対する評価も変わります。

例えば、戦争中優れた狙撃手であっても、戦争が終わって平和になればその技術は必要ではなくなってしまいます。

スパルタ教育という教育方法は、軍事国家スパルタという国に役立つ人間を育てるために有効な方法ではありますが、アテネという国家においてはむしろ望ましくない教育方法であったということができます。

常に周囲の状況とのバランスの中で我々の価値は変わっていくのですね。

ですので、現在の状況と環境に合わせた柔軟な行動、変化が私たちには求められるのです。

普遍不滅の価値観は存在しない。

そう考えても良さそうです。

もう少し、踏み込んで考えてみると、今現在、望ましくないと判断されている行動も、状況と環境が変われば、素晴らしいと評価を受けることもあるといえます。


例えばですね…。


一度、こうと決めたらテコでも動かない頑固者。

会社でも家庭でも周りはこの頑固者の扱いに手を焼いています。

ある日、この頑固者、会社の代表としてM&Aの交渉の場に立つことになりました。

自社は買収される側。条件は全社員の雇用を保証すること。

相手は買収後、不採算事業の精算と所属する従業員の解雇を条件にしています。

さぁ、この場面。

頑固者は「全社員の雇用を保証すること。」については一歩も譲りません。

この条件だけは、社員の雇用の保証だけは譲るわけにはいかないと、あの手この手で交渉を続けます。

日常の家庭や社内という状況や環境では扱いにくい頑固者であっても、M&Aの交渉で会社を代表するという状況と環境のもとでは、頼もしいタフネゴシエーターとしての評価を受けることが出来るということです。


行動や変化に対する判断・評価は自分の中の判断基準によってではなく、置かれた状況や環境という外的な判断基準によって評価される。


従って、同じ行動や変化がいつでも正しいと評価されるわけではない。


状況や環境に応じた柔軟な対応こそが、望ましい成果を手にすることに繋がっていく。

 「行動と変化は、状況(コンテクスト)とエコロジーの観点から判断(評価)される。」ということを、私はこのように理解しています。

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