【NLPの前提7】
行動をキャリブレートする
(その人に関する最も重要な情報は、その人の行動から得られる)
「キャリブレートする(キャリブレーション)」とは観察し、情報を集めるということ。
キャリブレーションとは、一般的に「調整する・校正する」といった意味に使われていますが、NLPでは、お相手の表情や顔色、姿勢や息遣いなどを観察するという意味で使われます。
人は言葉で表していることと、心で思っている内容が必ずしも一致しているとは限りません。
疲れていそうな相手に声をかけて、「大丈夫。ありがとう。」と返事が帰ってきても、その表情からは明らかに大丈夫ではないことがわかるということがありますよね。
そんな時は「体調に気を付けてね。」と声をかけてあげることが、相手との信頼関係を築く第一歩になります、
「今日は君の話をじっくり聞くよ」と言っていながら、時計を気にしている様子から、この後なにか予定があって、話しを聞く余裕がないと分かるという経験がある方もいると思います。
こんな時には「日を改めてお時間を頂いてもよいでしょうか?」と切り出すことで、本当に本音の話を聞いてもらえる機会を得ることができかもしれません。
行動やしぐさには無意識が現れます。
行動には、肯定的意図が潜んでいるといっても良いかもしれません。
無意識のうちに行っているわずかな動作や変化を観察し、情報を集めて、相手の心の状態や本当に欲しているものを汲み取る。
そのうえで必要と考えられる働きかけをすることで、相手との心の架け橋(ラポール)が築かれる。
「行動をキャリブレートする
(その人に関する最も重要な情報は、その人の行動から得られる)」
このことを、私はこのように理解しています。